
ルテイントップ > 目の悩みQ&A > 緑内障 > 2.緑内障の手術・治療方法


〜緑内障の最先端医療〜
緑内障の名医による手術方法について
緑内障の手術後に癒着を起こしてしまう例も
緑内障の原因は、角膜の表面部分を満たす房水が、何らかの原因によって偶角からスムーズに排出されなくなり、眼球内の房水の量が異常に増え、眼圧が上昇することによって起こります。
緑内障の治療薬として、最近は眼圧をコントロールできる新薬が開発されていますが、慢性の緑内障の場合、薬だけでは進行を食い止めることは困難です。
そうなると、あとは手術しかありません。慢性緑内障の手術は「レーザー繊維柱帯形成術」といい、隅角の先にあって目詰まりを起こしている繊維柱帯にレーザーを当てて、房水の流れをよくします。
しかし、この手術の有効性は4割程度といわれています。
レーザー繊維柱帯形成術で効果が上がらない場合は、「隅角繊維柱帯切開術」か、あるいは「隅角繊維柱帯切除術」を行います。
隅角繊維柱帯切開術は、目詰まりを起こしている繊維柱帯の一部を切り開き、房水の流れをよくする手術です。隅角繊維柱帯切除術は、虹彩の根元と繊維柱帯を切除して、房水のバイパスを作る手術です。いずれも1週間から10日の入院が必要です。
隅角繊維柱帯切除術は、今のところ緑内障には最も有効な手術といわれています。しかし、切開して作ったバイパスの切開部分が癒着を起こし、塞がってしまうことがよくあるのです。そうなると再び眼圧が上昇し、再手術ということも起きてしまいます。
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緑内障を抗がん剤で癒着を防ぐ最新医療
そこで新たに開発されたのが「抗がん剤」を使う新療法です。抗がん剤には細胞の増殖を抑制する働きがあり、この性質を利用して組織の癒着を防ごうというのです。
現在、よく使われているのはMMC(マイトマイシンC)という抗がん剤です。この抗がん剤を切開した部分に微量を付着させ、一定の時間がたってから洗い流すのです。
これにより癒着が起きにくくなり、慢性緑内障患者の8割以上が眼圧を基準内数値(10〜21ミリ)にまで下げることができるようになりました。また、抗がん剤は局所に微量を使うだけなので、副作用の心配もありません。
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眼底の血流をよくする星状神経節ブロック療法(緑内障)
また、最新の医学では、緑内障の悪化の原因は眼圧の問題だけではなく、眼底の血流が阻害された結果、視細胞の働きが低下することも重大原因のひとつと考えられるようになりました。
眼圧を下げる治療と並行して、眼底の血流をよくする治療法がクローズアップされています。それが「星状神経節ブロック療法」です。
星状神経節とは、のどの近くにある神経の合流点で、ここには顔、気管支、心臓、肺などの重要な器官を支配している「交感神経」がすべて集まっています。もちろん、視神経もこの星状神経節に深く関わっています。
星状神経節ブロック療法とは、のどにある星状神経節に特殊な麻酔薬を注射し、交感神経の緊張をほぐして血流をよくすることにより、痛みや不具合を改善する治療法です。ぎっくり腰のとき、腰に注射するブロック療法とよく似ています。
しかしこの療法は、麻酔科医による熟練した技術が要求されます。処置が適切でないと、あとで痛みや副作用に悩まされるという欠点がありました。
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特殊な近赤外線を星状神経節に照射
そうした星状神経節ブロック療法の欠点を克服する、新たな治療法として登場したのが「偏光近赤外線療法(SGL)」です。
SGLは、星状神経節めがけて波長が短い、特殊な近赤外線を照射する療法です。これによって交感神経の緊張をほぐし、眼底の血流を改善しようというものです。
SGLによって網膜細胞の血管が拡張し、血液量、血流速度ともに増したことが臨床の現場で確認されています。眼底の血流が改善することにより、網膜の感度も向上します。
この療法は、星状神経節の部分に近赤外線を10〜15分照射するもので、痛みも副作用もないのが特徴です。
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